第5回 銀座商栄会アート祭は終了しました。
【結婚セレモニー】
モエちゃんとヒデちゃんのラブストーリー
~銀座の恋の物語~
福生駅から、線路沿いに歩いて5分ほどのところに、2人が始めた居酒屋さん「玄米ごはんとお酒 ごしま」はあります。
お店に入ると、五島英明(以下ヒデちゃん)、五島もえ(以下モエちゃん)夫妻がにこにこ笑顔で迎えてくれました。
明るくハキハキと話すモエちゃんとは対照的に、ちょっぴり控えめに、にこっと笑うサ作務衣姿のヒデちゃん。
そんな2人が始めたお店は、1年前、福生で始まりました。
お店探しのため、ヒデちゃんとモエちゃんが福生のまちを歩いているとき、お互いにビビッときたのが今のお店の場所なのだそう。
(福生市本町45 マンションハピネス1F 電話042-530-5079)
自然の循環を大切に、そして次世代の子どもたちが笑顔でおいしく安全に、ごはんを食べ続けることができるように、2人はお店を立ち上げたのでした。
日本酒が大好きな私は、今晩のおすすめメニューだった「天然蝦夷鹿のたたき」と肉味噌チーズを注文。
その他、小鉢に鮮やかな彩りをつけて運ばれてくるお料理の数々は、お世辞抜きに本当においしいです。
2人のラブストーリーは、ゆるやかな時の流れとともに、少しずつ興味が好意となって、愛となっていきます。
「いつだっけ~。あっそうそう、私がヒデちゃんのお店引田屋で友達と飲んでいたとき、ヒデちゃんが店員さんだったの。私はお酒沢山のんでべろんべろんだったから、きっとその時ヒデちゃんは、うるさい客が来たな~としか思ってなかったと思う。」
あはは、と陽気に笑いながら、モエちゃんは2人の馴れ初めを教えてくれました。
「私はヒデちゃんが働いていたお店の向かいのイタリアン3.14BARで働いていて、顔は見かけたことあったの。お互い知り合うようになって、純粋にもっと話してみたいと思うようになって。」
最初の偶然の出会いから、アプローチをしたのは、モエちゃんからなんだそう。
東京大学法学部出身という高学歴のヒデちゃんは
所沢から福生に引っ越しをして「そば処 ほそ川」で半年働いた後、「引田屋」で働き始めます。
飲食店の経験がまったくなかったヒデちゃんですが、 料理の世界にはまればはまるほど、これが自分の天職だと感じたそう。
「大学では空手団体に所属していたのですが、人としての原理原則から厳しく叩き込む、ちょと変わった部活だったんです。そこで、生命とは何か、食事の摂り方、環境に対する視点を学びました。」
モエちゃんは、ヒデちゃんの学んだ話を真剣に、そして温かく聴いてくれました。
モエちゃんは、ヒデちゃんの話を聴くことが好きだったそうです。
「ヒデちゃんは、そんなモエちゃんの包容力に惹かれたのかもしれませんね」、そう私が言うと、「ふふふ」とはにかむヒデちゃん。
モエちゃんは、普段の料理に砂糖を一切使わないのだそう。
そんな2人は同じ時間を過ごせば過ごすほど、互いの食への想いにより一層共感し合い、ゴールイン。
モエちゃんには、前の旦那さんとの間に生まれた2人の娘さんがいます。
「今日も一緒に、ランチしてきたんだ~♪」と、楽しそうに話すモエちゃん。
お店の看板メニューに、2人の理念が、黒板にチョークで記されています。
”私たちは、「安心安全な食材」の生産者と協力し、未来の子どもたちのために安心安全な食環境を築きたいと考えております。”
2人の想いがぎゅっと詰まった、食とそれを取り巻く環境への愛のメッセージ。
時計の針を見たら、もう日付けが過ぎていました。
「ありがとうございました~!」
厳選された日本酒とおいしい手料理、そして2人のラブストーリーに心と身体は、ほかほかでした。
私たちが、角を曲がり切るまで手を振って見送ってくれたヒデちゃんとモエちゃんの、結婚式が待ち遠しいです。
2人のラブストーリーが始まったこの福生のまちを、真っ白なウェディングドレスとタキシードを着て歩く2人の姿を思い浮かべながら。
2人の愛と想いが、未来の子どもたちに届きますように。
文:渡部みのり
結婚パレード&セレモニーは午前10:00より
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